介護施設で働いているびょうです。
8年前の10月、私は自宅で父を看取りました。
父を病院から連れ帰り、たったひと月でありますが、
父を自宅で介護し、
ひとりで最期を看取りました。
ずっと書こうと思いながら取りかかれなかったこと。
でも、今しかないと思い、書いてみることにしました。
初めての介護
右も左も分からない介護、
しかし、実際に携わってみると多くの人が助けてくれて
その時に出会った素晴らしい人々が
今の私を作ってくれたと思っています。
清拭?とろみ?
沢山の疑問があり、
日々無くなっていく紙おむつの費用に頭を抱えて
在宅ワークだったとは言え、買付に他県に居る時も
医師から帰宅せよと言われ泣きながら帰ってきていたあの頃。
今はもう、年月が苦しいことを濾過してくれて
美しい思い出しかありません。
自宅で最期を迎えたい人は多い
介護の資格である初任者研修でも看取りについて触れています。
「あなたはどこで死にたいですか?」
という問いがあり、多くの人は自宅と答えていました。
私は独身で親戚もいないので、
自宅でも病院でもどこでもいいけれど、
綺麗な風景のあるところで眠るように死ねたらいいな、
と思いました。ポエマーですね。
多くの人が自宅で最期を迎えたいと思っているようです。
自宅での看取りを望まない人は
ここで医療施設、と答えた人は、
おそらく、家族に迷惑を掛けたくない場合だったり
病気なのだから適切な処置をしてもらいたい、
という場合だったりするのだと思います。
自宅での看取りの情報はまだ少ない
半数以上の人が自宅での最期を希望しているし、
家族の負担や在宅医療が勧めば、
その割合はさらに増えると思います。
しかし実際には約80%の人が病院で最期を迎える現代。
多くの人が、在宅での最期について
実際どんなモノなのだろうと模索してるのではなかろうかと思います。
父との事が少し整理できてきた今、
私の体験を拙い文章ではあるけれど
書き残してみようと思ったのです。
最後に
長くなりますし、取り留めも無くなるだろうし、
いい季節なので外にフラフラ出歩くであろうし、
季節の変わり目と断捨離でメルカリも忙しいのんだけど
自分が生きた証であるあの頃を
思い出してみようと思います。