平岡びょうの50代から描く人生ノート

50代から始める介護・仕事・健康について

認知症と闘うな・トーストを叩きつけた朝

介護施設で働いているびょうです。

 

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母のことをまとめて書こうと思いますが、

どうも介護福祉士の方が気になってなかなか落ち着いて

ブログをまとめる気が起きません。

かと言って、日々の家事労働と夜勤疲れで勉強も捗らず。

何かしら言い訳を探して彷徨っています。

 

そんな中、以前から母の介護で困っていることがあるのです。

母は短期記憶が数分で無くなってしまうものの、

会話もできるし一緒にテレビなどを見ることもできます。

しかし、その短期記憶が無くなるせいもあるし、

多くはその人の元々持っている性格もあり、

母はおそらく性格の影響の方が大きいのですが…

自主的に食べるものが、

食パンだけ、なのです。

「パンした食べてくれない」と嘆く介護者は多く、

以前ネットでやりとした中では

「義歯でも安心できる柔らかくて美味しいものはパンしかない」

というので納得したんですよ。

そして、白米やパンという主食は身体にとって一番大切な

ような気がしてしまう、昭和初期の人たちです。

実際、もう歩くことも無くなっているのでエネルギーとしての

炭水化物なんて身体には害はあっても必要ではありません。

なのに、とにかく炭水化物、殊、パンに拘りがあります。

認知症初期の頃には、とにかくメールや電話で

「パンがない!」「パンを買って!」と連絡が入り、

本当に不快でした。

パンを切らしたことなどなく、そうなるのがわかっているので

冷凍庫に2山は入れてありましたから。

これは介護の経験がない人にはわかりにくいのですが、

こうした小さな不快感はジャブのように利いて、

何度も何度も繰り返しているうちに、

こちらが狂いそうになります。

そして、向こうさんはと言えば、

数分前のことなどすっかり記憶にありませんからね。

改めて思います。

認知症と闘うな。

闘ったら負けです。

 

そしてパンの話に戻るのですが、

母はいつも気がつくと冷凍庫からパンを出し軽くトーストしてから

パンだけを食べます。

元々食が細くて一日に食べる品目が少ないので

かかりつけ医からはずっと数年、

パンのみではなく、卵やチーズも一緒に食べてください、

と言われ続けています。

糖尿の数値が上がってしまうのです。

糖尿病は簡単になってしまいますが、合併症がとても怖いです。

本当にガチの糖尿病になってしまうと、とてもではありませんが

家で食事の面倒を見ることは困難です。

ましてやフルタイムで働いているし、

そもそも家事が大嫌いで料理なんてどうでも良い私には驚異でしかありません。

悩んだ挙げ句、先日、作り置きをしました。

業務スーパーのイギリス食パンを適度な厚みに切り、

そこに卵の和え物とチェダーチーズのスライスを仕込みます。

そしてそれぞれくっつかないようにクッキングシートを乗せ、

一枚一枚ラップをしたのです。

 

 

 

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冷蔵庫にいろいろな食材を入れて食べられるようにしているのに

認知症は見たいものしか見ませんから、

猪突猛進で冷凍庫の食パンを食べてしまう母ですから

そこに具材の乗ったトーストを入れておけば、

せめて卵とチーズは食べてもらえる。

苦肉の策です。

夜勤明けに涙を流しながら作りました。面倒です。

そして、今朝。

母はやはり、食パンを貪っていました。

なんだか人知れず屍肉を漁る妖怪のように一心不乱に食べています。

せっかく具材入りを作っているのに、奥から具材を乗せる前の食パンを

わざわざ探して食べているのです。

本当に泣きたくなりました。

そして、具材入りがあるからと教えていると、ふてくされたように冷凍庫を開け、

今度は、冷凍のまま食べだしました。

それがね。

本当に異食(食べ物じゃないものを食べる認知症の行動)なんかだったら

そこまで進んでいるなら諦めもつくのですけど、

母はまだわかっていてやっている=面倒とか不貞腐れとか、反抗です。

凍った食材を食べている、もうこの人は食べ物の味なんてわかってない、

そんなことを思うと、すごい嫌悪感とか湧いてきて、

思わず母からそれを取り上げて、

止めて!と

流しに叩きつけました。

叩きつけようと擦り付けようと、結局自分が掃除しないといけないんですよね、

介護者の天に吐くツバも、なんの天の思いやりもなく、

自分に落ちてきます。

母はもちろん、そこまで認知症は進んでいませんから、

不貞腐れています。

 

やらなきゃいけないことも盛りだくさんだし、

自分も日に日に身体がきつくなり、夜間に働くのが辛いのですが、

さらに家もこんな感じでは…

口にしてはいけないことだけど、

母のことを全て置いておいて、

自分のほうが先に逝かないかなあ、なんてことを考えてしまいます。

 

こうしたことを書くと、

宅食にしたら?とかヘルパー付けたら?という話になりますが、

宅食も受け取りが必要ですし費用もかかります。

宅食の場合はさらに、時間になって目の前におかないと、

食べてはくれません。

パンばかり食べないようにとヨーグルトやバナナ、おにぎりなど

冷蔵庫に入れていますが、母はパンしか目に入りません。

ヘルパーさんだって無料ではありません。

朝昼だけつけるにしても毎日のように入ってもらうと

そこそこ金額がかかります。

年金がほとんど無い母ですから、私がその分、また夜勤を増やさないといけません。

ふと、自分は何のために生まれてきたのかな、なんて考えてしまうこの頃です。

あ、もうすぐこの商品が届きます。

油性のお名前スタンプ。

母のデイサービスの持ち物に押す予定です。

 


 

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