突然ですが…
読者の方は、今の自分の仕事・職場に満足していらっしゃいますか?
私達年代になると少しずつ定年が近づいてきて
いい条件が出たら早期リタイアしたいという人も割といるようです。
最近では若い時にできるだけ貯蓄して上手に運用し
年齢に関係なく早期リタイアをする方々が注目されています。
周りでも着々と準備をしている人もいて、
少し焦りを感じるのも事実だけれど
私は「働くことは生きること」と思っているので
老衰や病気で働けなくなるまでは
何らかの仕事に就いていたいと考えています。
宝くじは今までもほとんど買ったことはありませんが
仮定としてもしも宝くじで高額当選したとしても
今みたいに命削ってという程では無いにしても
働き続けたいと思っています。
なんちゃって
カッコつけて書いていますが
実際には持ち家でもないし貯蓄も少ないし
年金も少ないので働かざるを得ないというのが根底にあります。
仕事というものには、人それぞれ様々なこだわりが
あるはずです。
仕事は人生であり、やりがいを感じて日々精進すべし!
というライフワーク派の人もいれば、
仕事は所詮お金を手に入れる手段であり
好きであろうとなかろうと兎に角働くだけだ、
というライスワーク派の人もいます。
子供の時から目標を定めご両親の意見を取り入れて
学校卒業後は生涯取り組める仕事に就き
余程のことが無い限り、生涯一つの仕事を全うする
という人もいれば、
せっかく生まれて来たからには
いろんな経験をしていろんな所に行って
人生を満喫したい、という人もいます。
私は幸か不幸か
バブルの終わり頃に社会人になったこともあり
その余韻に浸って、
仕事なんぞ探せばいくらでもあるわ、
という気持ちでいたこともあり
職歴は多いです。
実際にはそんな素敵な自由奔放のお話ではなくて
我が家は両親が戦争の影響で学歴は義務教育程度、
姉もその頃流行の「積木くずし」を地で行くような
生活だったのもあり高校中退。
私は多くの友達が進学校に進むのもあり
勉強も好きだったので何も考えずに大学まで行ったものの
両親の離婚を機に中退しました。
高校では学年で一人だけ公務員になっただけで
それ以外はみんな進学したので
就職に関するレクチャーなんてのはありませんでした。
就職活動というのも存在も知らず
新卒入社で生涯働く人生なんて考えてもみなかったです。
そういう人生を歩んでいたら
それこそ今頃は定年後の暮らしを考えて
ワクワクしていたと思います。
私はギリギリ崖っぷち人生ですので、
ドキドキしかありません。
人は何故働くのかと問われれば
この世は全て銭ですからなあ。
先祖代々続く莫大な資産でも背負っていない限り
ほとんどの人は働きます。
人の人生は、その日々の生活を考えるよりも
仕事のことを考えることの方が多いような気もします。
しかしですね。
仕事を選ぶ時に、どんな条件を優先すべきなのでしょうか。
【収入は良いが仕事がきつい】
良い収入を得るためにはハードワークが必須である、
という世代です。
必死の働かなければ高給は得られない。
考えたら当たり前ではあります。
しかし、結局その場の収入が多いとしても
身体や心を壊して辞めてしまったら元も子もない。
仕事がきつい、という場合には
肉体的にきついとか、
売上作るのがきついとかがありますが、
他にとても大きな要因がありますよね。
人間関係。
パワハラ受けながら高給を取っても
最終的に続けられなければ意味がない。
【仕事は楽だが収入が低い】
上記のように考えると、当然、
仕事が楽という要因の一つに
人間関係が良いというのも当てはまります。
こちらは長く続けられるので転職にありがちな
ロスが少なく、効率は良さそうです。
しかし、結局シフト制だったとしたら多く入らないと
生活が成り立たないとかで結局は
安定した生活の為にダブルワークが必要だったりします。
今の職場はとても人間関係が良く、
仕事に行くのも気が楽です。
嫌な人が一人くらいしか居ない。
職場では上司まで含めてみんなタメ口だし
朝から焼いてきたお菓子の配布があったりして
最初は戸惑いました。
何があっても誰も嫌な顔をせず
それぞれが積極的に仕事をこなして行きます。
おそらく、私が生涯で初めて出会った
では薄給かというと、否、そうでもない。
前の職場よりも時給だけで5万円ほどアップしましたし
さらに前の職場では貰えなかった手当が
かなりつきます。
時給だけだと最高ではないけれど、
手当を含めて時間で割って時給換算すると
まだ初任者研修しか持ってないのに
他の施設での介護福祉士と同じになります。
しかし、
最近私は仕事を変わろうか、
夜な夜な迷っています。
それは…
仕事が相当キツくなってきたからです。
仕事というのは異動でも無い限り内容は変わらないのが
普通なのですが、
介護施設の場合は簡単に変わる要因があります。
それは、
新規の利用者の介護度とパーソナリティです。
パーソナリティなんて言い方は可愛いですね。
重度の認知症の方が一人入って
夜通し気持ちよく歩き回られるだけで
夜勤者は死にます。
暴力傾向の方でも同じです。
そんなに酷いことでもないのですが、
夜間や早朝におむつなどの排泄介助が必要な方が
どんどん増えてきたのです。
人は誰でも年を取ります。
だから利用者が同じメンツでも
月日が経てばじわじわとおむつさんが増えます。
それは仕方が無いことです。
しかし、それに加えて、新規利用者のほとんどが
おむつ使用者となれば
その大変さの加速は半端ないのです。
それに加えて、入った頃は介護職の人数も少ないし
ということで結構な空室がありました。
そこが、やはり経済的なこともあり、
どんどん増えて
とうとう、満床になったんです。
そもそもが結構な多人数なのにワンオペ夜勤です。
今や、利用者の半数がおむつ使用者。
夕方の就寝介助(食事が終わった後にお部屋にお送りして
ベッドに寝ていただいて夜のおむつ装着など)は
遅出やアシスタント職がするので楽なのですが
明け方、ひとりで全部を決められた時間で回るというのが
とてもキツくなってきました。
自分サイドの問題で、みなさんを早く起こすわけには
いきませんから、
朝の5時から一時間の起床介助準備という名の
デスマッチが始まるのです。
ひとりあたり4分程度しか使えません。
しかも、自立度の高くない方がどんどん送り込まれてくると
当然、朝からベッドが洪水という方も数名おられ、
全身着替えなんてのもざら。
終わった頃には汗だくで口をきく気力さえありません。
早く終わらさないと、ちょっとした休憩も取れません。
ちょっと空いた時間ではせいぜい、
汗ふきシートで汗を拭う程度しかできません。
最近では人の排泄介助をしながら、
自分の排泄は後回しになることも多いです。
そしてそれが終わり、早出と合流したら
そこからが小さな戦場です。
朝食、という名の、フルマラソン終了後に始まる
短距離走が始まるのです。
最近では仕事繋がりの人といつも、
「いつまでこの仕事を続けられるのだろう」と
話しています。
急な坂を転がり落ちるようにして日々、
体力は衰えていきます。
それに応じて気力もどんどん弱くなります。
今後の仕事のことが悩ましくて頭を離れない毎日です。